sumire’s blog

駆け出しライターsumireの備忘録です。

出てきてくれました

だいぶ間が空いてしまいました。

詳しい日付は忘れてしまいましたが、その後、おそらく2月中に赤ちゃんが出てきてくれて自然流産となりました。

 

夕方ごろから普段の生理痛よりも数倍強い腹痛に襲われて、それがまるで陣痛のように、痛みがひいては痛くなり、痛くなっては痛みがひいて…ということを数時間繰り返していました。

 

つらかった。

 

痛みを逃したいのですが逃せず、痛む間はただひたすら耐えるしかありませんでした。

夫もいる日でしたが、側にいてもらっても先が見えないし、私がのたうちまわるだけなので別室で待機してもらいました(TVの音が聞こえてきて、ちょっとさみしかったのは秘密です)。

 

何度かトイレに行って血の塊が出てきましたが、直観的に「まだだ」と思いました。

 

「ありがとう。もう出てきていいよ」

 

そんな感じでお腹の中にいる赤ちゃんに話しかけていました。

何度目かのトイレで「これだ」という予感があったので、出てきた血の塊をティッシュで受け止めました。

 

これまでの感覚とは違って、なにかが出てくる、という感覚と共に、たしかに何かが降りてくる感触がありました。

 

塊は血にまみれていたので、水で洗い流しました。

 

体験談で透明の塊、と聞いていたものの、ぷにぷにした白っぽい塊だった気がします。赤ちゃんらしさは見当たりませんでしたが、「この子だ」と思いました。

 

それを境に、陣痛のように感覚の短い痛みもなくなりました。

 

夫に「見たい?」と聞いたら「見たい」と言ったので、見てもらいました。

夫のリアクションは忘れました。

 

庭に埋めようかという話も出ましたが、賃貸ですし、いずれは家が変わって置いていくことになってしまうと思ったので、結局ふたりでお礼を言ってトイレに流しました。

 

お腹の子を「おまめ」と呼んでいました。

 

あまめ、ありがとう。

ほんとうに短い間だったけど、あなたのママになれたことは忘れないよ。